コードネーム U.N.C.L.E. キャラ立ちしていることの重要性について
昨日「コードネーム U.N.C.L.E.」
映画『コードネーム U.N.C.L.E』特報【HD】2015年11月14日公開 - YouTube
を観てきました。
全然特報に接触をしていなかったので、Twitterで誰かが感想を呟くまで危うくスルーしてしまう所でした。その方が「キングスマンも良かったけどコードネームU.N.C.L.Eも良かった!」と呟いていたので、”これは当たりに違いない!”と思って観ることにしたのです。
オープニングがかっこいい
ガイ・リッチー監督の前作の「シャーロックホームズ」のオープニングもかっこいいのですが、アニメやゲームのPVと同じような演出方法のOPです。枠で囲って枠の中で映像が流れる。その枠自体がインサートして動きながらアウトしていく、、、
音楽がかっこいい・合っている
音楽も素晴らしいです。使い方が会っています。知識がないので上手く説明できなくて悔しいのですが、、、
特に、片方が超真剣に考え事をしている時にもう片方が奥で音楽をつけてダンスを始める、という阿呆なシーンがあるのですが、状況と音楽のミスマッチによる笑いというのは結構笑わせて貰えます。
編集も面白い
元々監督はCMやミュージックビデオを作っていたからなのでしょう。マルチ画面を多用します。映画では必ずしも多用されていない気がするのですが、テンポも良くなるのでもっと世の中的に多用されても良いと思う技法です。予めマルチを想定して撮っていたのか、編集で決めたのか、はわかりませんが、編集さんが大変そうな作品でしたw
コメディ映画である
本作をスパイ映画のスリルとサスペンスを期待していた人がいるようで、「後半脚本が退屈だった」「アクションが期待した程なかった」という、わくわく・ドキドキを期待して見に行った人には、期待外れだったようなツイートもみかけました。
序盤は軽妙なギャグと、ちょっとした怪力のシーンがあったりと、スリルがメインのようなシーンがあります。(序盤のカーチェイスシーンの車の速そうに見えること!)
しかし、前半のあるシーンで、明確に”これはギャグである”と説明するかのような大胆なギャグシーンがあります。(見た人にだけわかるように言うと、あの一斉に立つシーンです)
次はどう笑わせてくれるんだ?と思いながら見ると最後まで楽しいでしょう。
キャラ立ちしている
本作は、主人公格2人がライバル関係にあり、片方がチャラく片方が実直で、実直な方はプライドも対抗意識も強いのですが少し不器用な所もあって、序盤は不仲なのですが、後半では良いところに助けに来たり、”喧嘩してるけどめっちゃ仲良いじゃねーかお前らw”というシーンにたまらなく萌えるのです。
特に男同士で仲が良いので、この作品を「ブロマンス」という言葉で語る人も多いようです。(http://ブロマンス)
キャラ立ちとは1人では成立しない
この”キャラ立ちをしている’ということは、なかなか脚本や物語の分析の本にはちゃんと説明されたり考察されない概念です。”キャラクターに個性をつけるように”というレベルの指摘はありますが、それだけでは、”萌え”るようにはなりません。
”キャラクター同士の関係性”に萌えるのであって、キャラクターに個性があるば萌えるわけではありません。”こいつらいつもバカみたいに仲が良いなぁ”とか、”普段は喧嘩しているけど、こういう時はちゃんと協力するんだね!”だとか、”一見浅い関係だけど、こっそりお互いに気を配っているね”だとか、そういった、関係性を表現する為に適切なキャラクターの個性が重要だと思うのです。
ルパンを実写化したような作品
キャラ立ちしていて、スリルとギャグがあって、ちょっと良い話もある、、、という点で、コードネーム U.N.C.L.E.は、ルパンを実写で見ているような感じだった、というのが、最初の感想でした。
ルパンもまた、銭形とライバルであり、時々協力すると萌えますし、そこに良いところで助けに来る無口だけどちゃんと気にしている五右衛門や、ルパンに文句ばかりだけど付き合ってくれる次元、、、
音楽がお洒落な所も似ていますし、ルパン好きとしては、とてもハマる作品でした。
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今期最もキャラ立ちしているのは おそ松さん
今期(2015年秋)最も驚異的なキャラ立ちを見せているのは、「おそ松さん」でしょう。
ベースの顔は6人とも同じなのですが、
ベーシックな おそ松
カッコつけて空回りしてる カラ松
ツッコミ役の チョロ松
何考えているのかわからない 一松
バカの度を超えている 十四松
可愛い末っ子 トド松
と、6人が夫々キャラ立ちしていて、誰が誰なのか、表情や行動やちょっとした顔つきでちゃんと区別できるようになっているのです!!
更に、この6人 ペアになる時はルールがあって
速度松=おそ松、チョロ松(比較的常識人な2人)
材木松=カラ松、トド松(リア充に近いトド松と明らかに異性にモテなさそうなカラ松。でもその2人が仲が良い!)
数字松=一松、十四松 (独りぼっちの一松と同じく次元を超越している十四松がペアで行動するって何かわかりますよね!)
のパターンが多いのですが、そういう設定もたまらないものです。
いかにキャラクター同士の関係性を際立たせる個性をつけられるか?が重要であって、何か見た目や特殊能力を持っていればキャラ立ちをしているということではないのです。極端な話、大きな見た目の違いはそこまでなくても、キャラ立ちはさせられる、ということですね。
※参考
顔つきを見分けたい人はこちら
6つ子の組み合わせパターンをもっとみたい人はこちら
あと、OP・EDもめっちゃお洒落です!!
OPの作曲者は、コナミの音げーで有名な方らしく、終始テンションが高いママ頭から終わりまで行くのは、音ゲー用の曲の特徴だとか。
個人的にはEDの方がもっと好きです。
お洒落な曲、バカな歌詞w
随分と本題からズレた気がしますw
コードネーム U.N.C.L.E のサントラも書いです。
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