広告/統計/アニメ/映画 等に関するブログ

広告/統計/アニメ/映画 等に関するブログ

「スパイラル -推理の絆-」の劇伴と見せ方が凄い

「裏世界ピクニック」を見ていると登場人物が「スパイラル -推理の絆-」を読んでいた。見よう見ようと思って見ていなかったので、初めて見たのだが、演出の良さが半端ない作品だった。自分は大した分析の知識もないけれど、ここが良かったなぁと思ったことを忘れないうちに書いておく。

「スパイラル -推理の絆-」TV版はどんな`シーンが描かれるのか

「スリル」「サスペンス」辺りに分類されるような作品。TV版を大まかに説明すると、主人公は、疾走した兄が残した言葉によって、変な組織の子供たち(ブレードチルドレン)に実力を試されるような生死をかけたゲームに参加させられたり、逆に彼らが別の組織にゲーム的に狙われるのを助けたり、ということをする。推理と書いてあるがメインは推理モノではないし、SF的要素も感じさせる設定だが、実際のシーンでは超常現象も超能力も登場せず、心理の読み合いが中心なので、派手なシーンは殆どない。モノローグシーンもかなり多い。

劇伴らしい劇伴

劇伴には大きく3つの方向性がある。効果音が中心の劇伴(ドラえもんのような子供向けや、萌・ギャグ系)、曲として独立しても成立する劇伴(最近の異世界転生系、戦闘シーンが多い作品)、世界観にあわせた劇伴(EVAの頃の鷺巣詩郎さんや大野雄二さんのルパン三世)。

この作品は、世界観にあわせた劇伴のタイプで、これから展開尾の流れが変わるぞ?という時に気分の高まる劇伴が流れ始める。

効果的なピアノ曲

リスト、ラヴェルドビュッシーなど近代音楽系の美しいピアノ曲にいろんなシーンが載るとそれだけで趣がある。主人公やアイズ・ラザフォードはピアノを弾くキャラクターであり、演奏シーンもある。

個性的なコンテ

担当者が異なる回によって作風が違うものの、画面が見切れる大胆なアップや、不安な画面のローアングル、孤独感のある俯瞰等々、内容を説明することよりも心理描写に重きを置いた印象のカット。殆ど動かない登場人物たちによるモノローグなので、単調にならないまま25話一気に流れるのはとても凄い


サウンドトラックも買ってしまった。メインテーマがとにかくいい。