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D・N・A²(アニメ版)_感想

D・N・A²のアニメ版を初めて観た。

animestore.docomo.ne.jp

原作も好きなのだがアニメ版も不思議によくできた作品で、今まで観ていなかったのが勿体ない。

まず撮影が美しい。セル画の頃の綺麗な撮影処理は本当に光っているように見える。

次に背景のトンマナが良い。1話の佐伯倫子の部屋の壁が何故かカラーグラデーションになっていたり、夕方であることが必須でもないようなシーンで敢えて夕方感のある空になっていたり、パステルカラーが映えている。

OPが曲も画面もよい。このOPで改めてL'Arc〜en〜Cielの楽曲のクオリティの高さを発見した。OPの画面もよくできていて、空の中に縦に細長い窓枠を置いてそこに葵かりんを座らせるカットなんかよく思いつくものだ。

BGMの選定や強弱もあっている。違和感がないし、盛り上がるところで音が大きくなっていたり、調整に的確さを感じる。(1話のED楽曲の崩しが先に劇中で使われていることにも気がついたが、よくレコード会社がOKしたと思う。何ならEDのシャ乱Qがチンピラ役で出演しているのも、どうやって成立したのか不思議な配役だ)

何よりも、桂正和キャラクターのヒロインの表情に気合が入っていて、アップのシーンの絵面やたそがれているシーンの絵面が良い。

ストーリーだけをピックアップしてしまうと、なぜこの主人公がモテるのかの経緯に強引さがあるし、真面目にやりたいのかギャグに振り切りたいのかどう観ていいのかよくわからないし、妙にことみの回が長すぎるし、子安武人さん演じる変人キャラはもはややり過ぎくらいに浮いているのだが、全体的な印象としては謎に拘りの強いよくできた作品だった。