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会社員こそ見て欲しい『イミテーション・ゲーム』

昨日、数学者  アラン・チューリングの暗号解読の話をもとにした映画『イミテーション・ゲーム』を観てきました。
■予告編

音楽もカメラワークも丁寧で、何より、脚本と役者の演技の良さが光る作品でした。
元々の話も、暗号や数学や歴史のこともわからなくても(或いは知っていても)楽しめる内容になっていて、
1本の映画の中に、笑いあり涙ありスリルあり達成感あり、とこれほどまでに完成度が高い脚本はなかなかないでしょう。

その数ある 良さの中でも、個人的に琴線に触れたのは、彼らの仕事場のあり方です。

以下、できるだけネタバレを避けますが、やはりネタバレを含みますのでご容赦下さい。

■仕事は常に協力者が必要
 バカと一緒に仕事は出来ない、と単独行動を望む天才チューリングですが、彼を上回るパズルの才能を持つ協力者が登場します。その女性は、明るく同僚に声をかけ、軽くランチの同席をいなす女子力の高さを見せつけた直後、チューリングに、1人で仕事は達成できない、協力者jが必要であることを説きます。
 限界を感じていたチューリングは、単独行動をやめ、ぎこちないながらも同僚に贈答をしたり雑談をしたり、とコミュニケーションを深め、最終的には彼等を’ロジックではなく感情で’仲間にすることに成功し、遂にはチューリングの残された短い期限の為に協力するようになります。

 社会人になって数年経つと、チームワークの大切さを痛感するようになります。独りでやった方が効率的な作業は幾らでもあります。しかし、全部を独りでやっていては、到底他社のスピードには、勝てない時がやってきます。100%自分のコピーではなく、考え方を異にする人の協力を得ながら、ゴールを共有するチームが如何に大切か、分かり始めてきた人には、実に涙の出るシーンです

■プロフェッショナルな熱中
 課題解決のキーとなることに気がつくのは、オフの時間でした。偶然にも重要なことに気がついて、大声を出すチューリング、そしてその様子を見て気がつく同僚たちが、一斉に閉まった夜中の研究所に戻って仕事を開始します。

 課題解決の為には、残業時間だとか休日出勤だとか、そんなことは関係ありません。その仕事自体が楽しくて楽しくてしょうがないのでしょう。あの興奮のシーンは、正に理想的なプロフェッショナル集団だと思いました。昼夜仕事のことが頭の片隅に残っているからこその事象です。

■プロジェクトの解散
 どんなチームも役割を終えると解散します。ここはネタバレが激しいので、どんなシーンがどこに挿入されるかは、見てのお楽しみなのですが、辛かったけど楽しかった日々にけじめをつける彼等のシーンが本当に美しく撮られていました。今回の制作者にもそういうった経験があったのでしょう。とても良い笑顔で役者も演じていjます

■翻って自分はどうなのか?
 本作の主人公や、『ソーシャル・ネットワーク』のザッカーバーグのように、人としてややアウトな程の嫌なタイプな人は、先ず実世界では合わないでしょう。
 しかし、日々のコミュニケーションを丁寧に取っているか?疲れているからと言って感度が鈍っていないか?常に考えたいものです。
 些細なことですが、出張帰りの土産、髪型が変わった人への一声、趣味等の聞いてほしそうな話の掘り下げ、etc...本当に忙しい時はやっていると事故ですが、こういった職場の雰囲気は、如実にパフォーマンスに影響してくるものです。自分は特にそれが億劫なタイプなので、時々忘れないように思い返しています。
 
 本作の研究所は、本当に良い職場だなぁと思いました。
 こんなチームでありたいものです。



 因みに、ビジネスマンとして、映画で良かったなーと思うシーンは、他の映画でもあります。
 1つは、風立ちぬ
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 残業して自主的な勉強会を開くシーンが熱いのですが、それを見て、勤務時間外だ!と怒るものの満更でもない上司の姿がもっと熱いです

 もう1つは、ウルフ・オブ・ウォールストリート

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 最低にゲスい人の話なのですが、如何に 客や従業員に夢を見させるか?という話術に長けた主人公の生き様は、全ての会社員が見習いたい所です。常に、ポジティブなマインドを周囲に見せ続けるか?それが社会人のたしなみなのでしょう。