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消費者手動のマーケティングになっているとは?-ゲーム実況プレイ動画で感じたこと

先般書いた
この先の”広告代理店”はどうなるのか? - 広告/統計/アニメ/映画 等に関するブログ
の続きのつもりです。


マーケティングの巨匠と対決(2)ドン・シュルツ氏「SNSはメディアではない」という記事を読んだら、「氏の中での統合マーケティングが「ブランドと消費者の関係」を中心としたものから、「完全に消費者を中心としたもの」に進化していた」という記載がまとめの1つにありました。
ここ最近様々な本で、 マーケティングを主導するのが企業側から消費者側に移っていく、という類の指摘が多い印象を受けます。
嘗ては企業側が圧倒的に商品に関する情報を持っていて、
例えば、近所の家電屋のおじさんにアドバイスを貰ってナショナルの店やパナソニックの店で買っていたわけですが、
今は、リアルな井戸端会議だけでなくSNS上の友人、エゴサーチ、レビューサイト、などで必要な情報が伝わるほか、特に、ツイッターのように無目的に情報をつぶやく機会が増えて、セレンディピティも増えています。
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如実に感じた、ゲーム実況動画とゲーム攻略本の関係
最近ポケモンのOR/ASが発売されたのに、まだXYが終わらず、攻略方法を探すことがあるのですが、
マンムーロード 進めない」と検索した結果、実況動画が3番目に上がってくるわけです。
(恐らく違法なのでリンクははりませんが、、、)
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紙の攻略本を買うより動画の方が分かり易く、、、これでは、アーリーアダプター位までは、攻略本を買ったとしても、攻略したユーザーがどんどん知見を共有することで、レイトマジョリティ辺りは、攻略本を買わなくなっていくことでしょう。

モンハンが出たばかりの頃は、ゲーム攻略本は出版社にとってそこそこ大きなビジネスだと聞いたことがあったのですが、今はどうなんでしょうか?

子どもの調査でも利用率の高いゲーム実況動画
最近 所属の会社で小中学生の調査をしたのですが、そこでもゲーム実況動画の利用経験は高く、
勿論、それは、攻略方法だけでなく実況主目当ての視聴もあることでしょう。
しかし、恐らくゲームに限らず、調べ物の為に動画サイトで調べるという機会は、増えていることと推測されます。
(何故なら、Google先生の検索で動画が上位に来ることが増えたから)

企業側でできることは少ない
家庭内Wi-Fi普及も伸びています。
高齢世代のタブレット端末の使用も伸びています。
子どもに限らず、ユーザーの作った動画をユーザーが参照する、というケースが増えていくと、いくら公式側で情報を用意したところで、そちらに人は一定数流れて行くことでしょう。
まだ、消費者が気が付いていない商品の使い方の紹介、或いは、消費者同士の情報のキュレーション、などは企業側ができることかもしれませんが、圧倒的に自社メディアに誘引させる、というのは難しいことかもしれません。
(公式にどれだけQ&Aを載せても、皆さん Yahoo!知恵袋や掲示板で質問しますからね!)

消費者同士の情報共有はコントロールできない しかも それが購買を左右する大きな情報もと、と思っておかなければなりません。