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良い作品と悪い作品の見分け方【映画・アニメ限らず】

学生の頃、大学の一般教養では
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”良い映画と悪い映画”を見分けたかったら先ず、100本は映画を観なさい。
名作や新作に限らずとにかくその程度観れば、
具体的に分析できなくても、良い悪い位は何となくわかります
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と教わりました。
(私は優等生ではなかったので、半期どころか卒業するまでに100本観ませんでした、、、)

これは、「ヒットする/しない」とはまた違うのですが、
確かに、観た絶対量が増えれば、映画に対して、「凄かった!」以外の感想を抱けるようになります。

とは言え、どう観れば、良いのか?のヒントを事前に知って観るのと、ボーっと観るのとでは、効率が違います。

脚本に関する本は有象無象ありますが、映像演出に関する本はそう多くありません。
その中でも、当時、講義で勧められたのが、こちらです。

映画技法のリテラシー〈1〉映像の法則 ([1]映像の法則)映画技法のリテラシー〈1〉映像の法則 ([1]映像の法則)
(2003/11)
ルイス ジアネッティ

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※せっかくなのでアフェリエイトで貼って見ましたが、
大判でかつお値段も高いので、学生さんは、大学の図書館で借りるのが良いと思います。
そして、下巻もあります。。。

例えば、
・存在感を表す時に、下から上へ見上げるアングルで撮っているか?
(ダラダラと生活目線だけで単調に繋いでいないか?)
・威圧感や立場の上下を表すように、見下げるアングルにしてあるか?
・状況説明的なシーンで俯瞰的なショットでとれているか?
等々、言われてみれば、凄く当たり前のことですが、
これを意識しながら作品を鑑賞すると、
基本に忠実に作ってあるか手抜きしてあるか、
ぐらいは判るようになります。



カメラワークの効果などは、必ずしも全てが実験で確認された定説があるわけではなく、
ぼんやりと合意された、手法と効果が存在するような状態で、
この本に書いてあることが全てでもありませんが、
最も網羅的にまとまっているのがこの本だと思います。

因みに、アニメでもドキュメンタリーでもある程度、共通に存在するものですので、
映画に限らず普段のTV番組でも、注意してみると、作り手側の作為が推測できるようになります。

特に目線の高さや対象の上下関係などは、静止画の写真であっても同じことが言えますから、
報道写真や広告写真の意図が垣間見えると思います。