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TVを見ている人のうち購買層はどれ位か?

最近の若者はTVを見ない というものの
実は、年代別のメディア接触時間では、相変わらずTVの視聴分数が20代でもトップだし、この数年殆ど変化がない。
(*メディア定点調査等をご参考に)

そこで、raw dataがあれば、各年代で、長時間見ている人の数や、短時間しか見ていない人の数がわかるのでは?
と思ったのだが、オープンデータでそのような数値がなかなか見つからず、、、、
その過程でタマタマ、世帯所得別の週平均マスメディア接触時間を『社会生活基本調査』で調べていることがわかったので、まとめてみます。

グラフはGoogleチャートでイメージしやすいように、値を全て10分の1にして表示
X軸が世帯年収で、Y軸が平均TV視聴分数
例えば、年収100〜199万の人は、横軸で1.5 縦軸では、269分だったので26.9の所にプロットしているほか、
1500万以上〜のゾーンをカットしてます。
Income*TV
なお平成18年度の調査だと以下
Income*TV

だからと言って、何だというわけでもありませんが、
長時間テレビを見ている人は、世帯年収が少なめ≒可処分所得が少ない と仮定すると、
みんなまだまだTVを見ているからTVでリーチすれば十分! かと言うと、
それだけでは比較的可処分所得がありそうな中・高所得層に対して効率的にリーチするのは、難しいということになります。



使用したデータ
総務省平成23年度社会生活基本調査より
曜日,世帯の家族類型,行動の種類(小分類,主行動),世帯の年間収入・住居の種類・自家用車の有無別総平均時間,行動者平均時間及び行動者率(夫・妻)

参考までに、H24年度について、
400万以上〜の人のTV接触時間合計を 全数の接触時間合計で割ると、54.0%
逆に400万以下は、45.9%で、
ざっくり推測すると、
TVで獲得した世帯視聴者のうち、半分程度は、世帯年収が400万以下、
という計算になります。

よく、紙もの(雑誌等)の媒体資料が、読者の世帯年収をヒアリングして載せているのは、
TVというマスメディアとの差別化になる、という考えがあるということですね。