【備忘録】Markdownとreveal.jsでプレゼン資料を作ってみる
先般Markdownが如何に便利かというエントリーを書きました。
これだけも充分なのですが、最近流行りのHTML形式へのプレゼンも簡単にできることを知ったので、メモ。
reveal.jsを導入する
色々なサイトを参考にしましたが、素人にはどれも難しく、、、このサイトをとても参考にさせて頂きました。
先ずはこちらで「Basic setup」の方をダウンロードし解凍します。
導入は以上です。
HTMLを直接編集する
これが最初わからなかったのですが、HTMLファイルでプレゼンするのですからHTMLファイルを直接編集すればいいのです。
リンクで参照するので解凍したフォルダ内から移動させずに作業します。
「index.html」を好きなファイル名に変更し、それをテキストエディタで編集します。
markdown用の記述
「div class="slides"」の後ろ変更します。Markdownだよ、ということや、ページ区切りの文字は「(改行)---(改行)」にするよ!といったことを記述します。
コピペ時の注意事項はこちらを参考にしました。
<div class="reveal"> <div class="slides"> <section data-markdown data-separator="^\n---\n$" data-separator-vertical=">>>$" data-vertical="^\n--\n"> <script type="text/template"> ~ここに本文~ </script> </div> </div>
本文のところに丸っとMarkdown記法で書いた本文をコピペします。
注意
Markdownファイルを呼びこむこともできますが、それにはサーバーの設定が必要なので、とても面倒そうでした。そこまでするなら、コピペでも良いかなと想います。
デフォルトでのプレゼン
ブラウザでHTMLファイルを開くとプレゼンテーションになります。
デフォルトのテーマで作るとこのような感じです。「→」のキーでページをめくれます。
好き嫌いあるかもしれませんが、個人的には好きなテイスト。きっといじればフォントサイズも調整できるのでしょう。
縦方向のスライド
HTMLファイルでのプレゼンの醍醐味は縦方向にもいスライドすることなのですが、何故か私、上手くいきませんでした。。。 *1 こちらのサイト yoghurt1131.hatenablog.com の通り
data-separator-vertical=">>>$"
とすれば下方向へスライドできます
PDFにする
PDFにすることも簡単です。
HTMLをブラウザで開き、URLの所を書き換えます
「#」の前に「?print-pdf」を入れます。
この段階ではレイアウトが崩れますが、Google ChromeのPDF保存機能でPDFにすれば、綺麗なPDFになります。
PDFからPowerPointにする
これは前回 MarkdownのWordにもPowerPointにもなる汎用性の高さに感動 - 広告/統計/アニメ/映画 等に関するブログ と手法は同じです。
無事、PPTにできるので、誰とでも共有できるわけですが、残念ながら微妙に使いづらいところは使いづらいです。
その他
もっとReveal.js自体の勉強をしたら面白いプレゼンが出来そうです。
そもそもPowerPointでプレゼンする必要性などないのですから。
*1:2016/9/22更新。
【備忘録】Rで矢印のグラフを描く
グラフにこんな矢印を入れたい時ってありますよね? これは、因子分析をした時のプロットをイメージしています。
色々と調べた結果をデータの準備からプロットまで手順を追ってメモをしておきます。
データの準備
それっぽいデータを乱数で用意
取り敢えず正規分布の乱数を作成。
平均を0、分散を0.5として7つずつ
set.seed(123) mr1 <- rnorm(7,mean = 0,sd=0.5) mr2 <- rnorm(7,mean = 0,sd=0.5)
それっぽいイメージ項目の文字列を作成
names <- c("美しい","賢い","派手な","高貴な","個性的な","明るい","温かい")
データフレームを用意してdplyrのbind_colsを使ってデータフレームを作ります (別にcbindでも同じことです)
res <- NULL res <- as.data.frame(res) library("dplyr", lib.loc="C:/hogehoge/R-3.2.3/library") res <- bind_cols(as.data.frame(mr1),as.data.frame(mr2)) res$names <- names
結果、このようなデータを用意しました
mr1 mr2 names 1 -0.28023782 -0.63253062 美しい 2 -0.11508874 -0.34342643 賢い 3 0.77935416 -0.22283099 派手な 4 0.03525420 0.61204090 高貴な 5 0.06464387 0.17990691 個性的な 6 0.85753249 0.20038573 明るい 7 0.23045810 0.05534136 温かい
矢印をひく為のデータを用意
このサイトを参考にしました。
5 functions to do Principal Components Analysis in R · Gaston Sanchez
矢印には出発点とゴール地点とがあります。その値を持ったデータフレームを別途用意すれば良いのです。
arrowsという名称でデータフレームを用意します。
x1,x2が出発点なので"0"。今回のデータのレコード数をnrowで確認して、必要な数だけの0を並べます。 y1,y2はゴール地点なので描画するデータの値と同じです
arrows <- NULL arrows <- as.data.frame(arrows) x1 <- rep(0,nrow(res)) y1 <- rep(0,nrow(res)) arrows <- bind_cols(as.data.frame(x1),as.data.frame(y1)) x2 <- res$mr1 y2 <- res$mr2 arrows$x2 <- x2 arrows$y2 <- y2
こんなデータになります
x1 y1 x2 y2 1 0 0 -0.28023782 -0.63253062 2 0 0 -0.11508874 -0.34342643 3 0 0 0.77935416 -0.22283099
ggplotで描く
ggplotの描画範囲を大きくする
グラフの端で文字が消えないよう、x軸 y軸の最大値・最小値を少し大きめに取ります。
有効数字3桁として、0.1だけ絶対値を大きくとりました。
a <- round(max(res$mr1,res$mr2),3) + 0.1 b <- round(min(res$mr1,res$mr2),3) - 0.1
ベースの値をプロット
先ずはデータの値(今回は因子分析の因子負荷量をイメージしています。)をgeom_pointで、質問項目名をgeom_textで、先ほど決めたグラフの軸の値でxlim,ylimで指定します
g <- ggplot(data=res,aes(x=res$mr1,y=res$mr2)) g <- g + geom_point() g <- g + geom_text(aes(x=res$mr1,y=res$mr2),label=res$names,vjust=-1) g <- g + xlim(b,a) g <- g + ylim(b,a) plot(g)
するとこんなグラフになりますが、ちょっと見辛いです。
縦横の比率を同じにする
グラフの描画エリアが正方形であって欲しい場合があります。今回は、縦も横も因子負荷量ですから、同じスケールでないと正確にイメージできない可視化となってしまいます。
こちらのサイトを参考にしました。
ggplot2: きれいなグラフを簡単に合理的に - Watal M. Iwasaki
g <- g + coord_fixed(ratio=1)
を加えます。
また、負の値を取りますので、0の場所にx軸、y軸の軸がありません。 そこで、0の水平線と垂線を引いて見やすくします。色もブルーにしてみました。
g <- g + geom_hline(yintercept = 0,color="blue") g <- g + geom_vline(xintercept = 0,color="blue")
これでかなり見やすくなりました。
いよいよ矢印を引きます
こちらのサイトを参考にしました。
ggplot2 Quick Reference: geom_segment | Software and Programmer Efficiency Research Group
geom_segmentという関数を使って、先ほど作った矢印用のデータフレームarrowsを対象データとして使います。arrow=arrow()で直線が矢印に変わります。
今回は太さを1にし、色をグレーにしてみました。
g <- g + geom_segment(data=arrows,aes(x=x1,y=y1,xend=x2,yend=y2),colour="gray65",arrow=arrow(),size=1)
細かいこだわり
よくみると矢印が青い線の上に乗っかって青線が消えています。ggplotはグラフのデータにどんどんレイヤーを上乗せしていくので、上のレイヤーにしたデータは後で加えないと行けません。 ですので、geom_vlineとgeom_hlineは後ろに順番を入れ替えるべきです。
また、x軸、y軸の目盛りも黒文字の方が読み易いでしょう。
その結果のグラフが最初のグラフのです
全てのコード
set.seed(123) mr1 <- rnorm(7,mean = 0,sd=0.5) mr2 <- rnorm(7,mean = 0,sd=0.5) res <- NULL res <- as.data.frame(res) library("dplyr", lib.loc="C:/hogehoge/R-3.2.3/library") res <- bind_cols(as.data.frame(mr1),as.data.frame(mr2)) res$names <- c("美しい","賢い","派手な","高貴な","個性的な","明るい","温かい") arrows <- NULL arrows <- as.data.frame(arrows) x1 <- rep(0,nrow(res)) y1 <- rep(0,nrow(res)) arrows <- bind_cols(as.data.frame(x1),as.data.frame(y1)) x2 <- res$mr1 y2 <- res$mr2 arrows$x2 <- x2 arrows$y2 <- y2 library("ggplot2", lib.loc="C:/hogehoge/R-3.2.3/library") a <- round(max(res$mr1,res$mr2),3) + 0.1 b <- round(min(res$mr1,res$mr2),3) - 0.1 g <- ggplot(data=res,aes(x=res$mr1,y=res$mr2)) g <- g + geom_point() g <- g + geom_text(aes(x=res$mr1,y=res$mr2),label=res$names,vjust=-1) g <- g + xlim(b,a) g <- g + ylim(b,a) g <- g + coord_fixed(ratio=1) g <- g + geom_segment(data=arrows,aes(x=x1,y=y1,xend=x2,yend=y2),colour="gray65",arrow=arrow(),size=1) g <- g + geom_hline(yintercept = 0,color="blue") g <- g + geom_vline(xintercept = 0,color="blue") g <- g + theme(axis.text.x=element_text(angle=0,colour="black",size=12,hjust=1)) g <- g + theme(axis.text.y=element_text(angle=0,colour="black",size=12)) plot(g) ggsave(plot=g,file="20160830.png",dpi=300,width=4,height=1.5,scale=3)
【備忘録】交互作用プロットをggplot2で描く
今読んでいる本に「交互作用プロット」というものが出てきました。
マーケティング・データ分析の基礎 (シリーズ Useful R 3)
標準で入っている関数を使っていたので、せっかくならggplot2で描いてみようと思いました。
今回は、そのメモになります。
交互作用プロットとは?
交互作用プロットの例
2つの因子が存在した時に、片方の因子をx軸で、もう片方の因子をグラフの種類(色分け、点線/棒線等)で分けるというものです。
y軸は、平均値をプロットするそうです。
今回始めてみましたが、慣れないとちょっと見辛いですね。
交互作用について
見方や説明の詳細はこちらを参考にして下さい。
- 折れ線が並行かどうか ⇒ グラフの種類で分けた因子に効果がないか?あるか?
- 左右で上下があるかどうか ⇒ x軸で分けた因子に効果があるかないか?
ということになります。
標準のグラフで描く
データの準備
このグラフはRのデータセットの中の「ギニアピッグの歯の成長に対するビタミン C の効果」のデータを使っています
len supp dose 1 4.2 VC 0.5 2 11.5 VC 0.5 3 7.3 VC 0.5
「ビタミン C の投与量」(dose)は、(0.5mg,1mg, 2mg)の3種類ありますので、今回の作図の都合により1mgだけ除きました
library("dplyr", lib.loc="C:/hogehoge/soft/r/R-3.2.3/library") df <- ToothGrowth %>% filter(dose==c(0.5,2))
また、「ビタミン C の投与量」(dose)は数値データなので因子(factor)に変換しておきます
df$dose <- as.factor(df$dose) str(df) 'data.frame': 20 obs. of 3 variables: $ len : num 4.2 7.3 6.4 11.2 5.2 18.5 25.5 32.5 21.5 29.5 ... $ supp: Factor w/ 2 levels "OJ","VC": 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 ... $ dose: Factor w/ 2 levels "0.5","2": 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 ...
標準の関数で描く
先ほどの本で紹介されていたinteraction.plot関数を使うと、先ほどのグラフになります。
interaction.plot(df$dose,df$supp,df$len,xlab="ビタミン C の投与量",trace.label="摂取法",ylab="造歯細胞(歯)の成長量")
ggplot2でやってみる
せっかくなら美しいggplot2で描いてみたいものですね。
データの準備
ggplot2の場合は、まずデータの集計が必要です。平均値をプロットするのですから、dplyr/reshape2で集計は簡単です。
先ずはデータを一度分解し、
library("reshape2", lib.loc="C:/hogehoge/r/R-3.2.3/library") df_m <- melt(df,id.vars = c("supp","dose")) head(df_m) supp dose variable value 1 VC 0.5 len 4.2 2 VC 0.5 len 7.3 3 VC 0.5 len 6.4
平均値に集計しなおします。dcastの際にmeanを使います。
df2 <- dcast(df_m,supp+dose~variable,mean) (df2) supp dose len 1 OJ 0.5 14.40 2 OJ 2 26.42 3 VC 0.5 6.86 4 VC 2 25.50
確かにこの表だけではちょっとイメージがつきにくいのかもしれません
ggplot2で描く
なお、ggplot2は非常に優秀なので、連続データでもないものを棒グラフで結ぶことを良しとしません。 そのためそのままgeom_lineと書くだけではエラーになってしまいます。
geom_path: Each group consists of only one observation. Do you need to adjust the group
aesthetic?
なので、無理矢理「supp」(摂取法)をグループだと認識させます。
g <- ggplot(df2,aes(x=dose,y=len,color=supp,group=supp)) g <- g + geom_line(size=2) g <- g + theme(axis.text.x=element_text(angle=0,colour="black",size=12,hjust=1)) g <- g + theme(axis.text.y=element_text(angle=0,colour="black",size=16)) plot(g) ggsave(plot=g,file="20160821_2.png",dpi=300,width=4,height=3,scale=2)
するとこのようなグラフになりました。
標準の関数はもっと長体がかかっているようなので、印象を併せる為にもう少し横長にしてみました。
ggsave(plot=g,file="20160821_3.png",dpi=300,width=4,height=1.5,scale=2)
分散分析もしておく
先ほどのデータで交互作用の有無を分散分析で確認しておきます
res <- aov(len~supp+dose+supp:dose,data=df) summary(res) Df Sum Sq Mean Sq F value Pr(>F) supp 1 89.5 89.5 5.748 0.0291 * dose 1 1175.0 1175.0 75.493 1.87e-07 *** supp:dose 1 54.8 54.8 3.519 0.0790 . Residuals 16 249.0 15.6 --- Signif. codes: 0 ‘***’ 0.001 ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1
supp=摂取法 及び dose=ビタミンCの投下量 については、5%の有意水準で”同じである=効果がない”という帰無仮説は棄却されます。
しかし、supp:dose=摂取法と投下量の交互作用 については、5%以上なので、”同じである=効果がない”ということは、”滅多にないことではない”ので、 交互作用があるとは言い難いようです。
データセットについて
余談ですが、こういう練習用のデータについてなかなか手元にドンピシャなものがないものです。
こういうまとめは本当に助かります
箱ひげ図とバイオリンプロットの印象の違い
データの可視化に於いて重宝されるグラフの一つに「箱ひげ図」というものがあります。
データの四分位点、中央値、最大値、最小値を記載するのでデータの分布が一覧できるというものです。
しかし箱ひげ図には重大な問題があります。
先ずはプロットしてみる
Rがあれば誰でも持っているアヤメのデータを使います。 ”がく”の長さを取り出して箱ひげ図にしてみます。
当然、最大値と四分位点、最小値と四分位点の間にもデータはあるのですが、箱が四分位点で終わってしまっているため、あたかもそこにはデータが無いような印象ではないでしょうか?
そこでバイオリンプロット
そんな箱ひげ図よりも便利な図としてバイオリンプロットというものが存在します。
ヒストグラムを縦にしたようなもので、これであればデータの凡その分布もわかります
箱ひげ図と比較してみる
こちらのサイトを参考にさせて頂きました。
バイオリンプロットの中にボックスプロットを入れると、より情報量が増えますね。
今回のコード
データの集計まで
ggplotで描けるようにreshapeパッケージでデータを変更
library("reshape2", lib.loc="C:/hogehoge/r/R-3.2.3/library") iris_m <- melt(iris,id.vars = c("Species"))
こんな感じになります
Species variable value 1 setosa Sepal.Length 5.1 2 setosa Sepal.Length 4.9 3 setosa Sepal.Length 4.7 4 setosa Sepal.Length 4.6 5 setosa Sepal.Length 5.0 6 setosa Sepal.Length 5.4
そのうち”がく”(=Sepal)のデータだけをdplyrのfilter関数で抜き出します
library("dplyr", lib.loc="C:/hogehoge/r/R-3.2.3/library") iris_m_sl <- iris_m %>% filter(variable==c("Sepal.Length"))
tailで後半のデータを確認するとSepal.Lengthだけになっているのがわかります
Species variable value 145 virginica Sepal.Length 6.7 146 virginica Sepal.Length 6.7 147 virginica Sepal.Length 6.3 148 virginica Sepal.Length 6.5 149 virginica Sepal.Length 6.2 150 virginica Sepal.Length 5.9
ボックスプロット
ggplot2のgeom_boxplotを使います。 また先ほどのサイトを参考にして、平均値もサークルでプロットしておきます。
library("ggplot2", lib.loc="C:/hogehoge/r/R-3.2.3/library") iris_m_sl_g2 <- ggplot(iris_m_sl,aes(x=Species,y=value,color=Species,fill=Species)) iris_m_sl_g2 <- iris_m_sl_g2 + geom_boxplot(color="black") iris_m_sl_g2 <- iris_m_sl_g2 + stat_summary(fun.y=mean,geom = "point", fill="white",shape=21,size=3) iris_m_sl_g2 <- iris_m_sl_g2 + theme(axis.text.x=element_text(angle=0,colour="black",size=12,hjust=1)) iris_m_sl_g2 <- iris_m_sl_g2 + theme(axis.text.y=element_text(angle=0,colour="black",size=16)) plot(iris_m_sl_g2) ggsave(plot=iris_m_sl_g2,file="iris_m_sl_g_1.png",dpi=300,width=4,height=3,scale=2)
バイオリンプロット
バイオリンプロットはgeom_violinです。
デフォルトでは横幅が調整されてしまうので、データ量も比較したい場合は、scale="count"としておくと良いようです。
library("ggplot2", lib.loc="C:/hogehoge/r/R-3.2.3/library") iris_m_sl_g <- ggplot(iris_m_sl,aes(x=Species,y=value,color=Species,fill=Species)) iris_m_sl_g <- iris_m_sl_g + geom_violin(scale="count") iris_m_sl_g <- iris_m_sl_g + theme(axis.text.x=element_text(angle=0,colour="black",size=12,hjust=1)) iris_m_sl_g <- iris_m_sl_g + theme(axis.text.y=element_text(angle=0,colour="black",size=16)) plot(iris_m_sl_g) ggsave(plot=iris_m_sl_g,file="iris_m_sl_g_2.png",dpi=300,width=4,height=3,scale=2)
みんなのR
バイオリンプロットの方が情報量が多いよ!という話は、
で指摘されていました。
箱ひげ図が先に広がってしまったためにバイオリンプロットは余りメジャーではないようですが(見た目も少し気持ち悪いですし) 誤った印象を与えないという意味ではもっと使って欲しいと思います。
『太陽の牙ダグラム』の「死神の執念」という回の脚本が痺れる__※ネタバレあり
近頃意識的に過去の有名作品を観ています。その一環で『太陽の牙ダグラム』を見ている中でとても痺れる回がありました。
脚本が良いのか?演出が良いのか?
この問いかけ自体が不毛で、両方良いにこしたことはありませんが、脚本が良かったのか演出が良かったのかを見極めるのは意外と簡単ではありません。
かのジブリの鈴木さんの指摘はずっと記憶に残っています。
「本当に凄い映画を見たときは、観客はストーリーなんて気にしない」とも言います。
よく、ストーリーのつじつまが合ってないことにケチをつける人がいるけど、問題なのはつじつまが合ってないことではなく、映画が面白くなかったことなんだそうです。
だからこそ、つじつまが合わないことが気になる。
そう鈴木さんは断言しました。
以下、ネタバレ含む
フェスタの手榴弾のくだり
この脚本は素晴らしい!!と思ったのは、フェスタの事故の回、第17話「死神の執念」。
シーンは以下の流れです。
- フェスタがハックルを茶化して荒っぽい運転をする度にサイドカーの中で転がる手榴弾×数回= 視聴者はハラハラさせられる
- 無敵かと思われた敵をフェスタの活躍で倒す
- 仲間の称賛を浴び照れてバイクで走り出すフェスタ
- サイドカーの中の手榴弾も転がるがぴょこんとフックに引っかかって小躍りするような動きになる= 視聴者はこれを祝福の象徴だとミスリードさせられる
- しかしすぐに手榴弾のロックが外れる
- 仲間の喜ぶシーンがインサートされてからの遠くでの爆発
当初手榴弾はハラハラさせる危険物の印象でしたが、事故の直前では祝福の象徴のように描かれ、視聴者は安心してしまいます。
その隙をつくようにしれっと手榴弾は爆発し、余りの一瞬の出来事に視聴者も置いてけぼりにされます。
手榴弾は視聴者と制作者との対話の為だけのアイテム
手榴弾の存在は視聴者しか知らないので登場キャラクター達の感情の変化には影響はありません。彼等はフェスタの死の理由はわからないまま、次の行動へと移ります。
手榴弾はフィルム制作者と視聴者との間のコミュニケーションの為だけに挿入されたアイテムです。ハラハラさせたり安心させたり驚かせたり、其々のシーンで異なる役割を持たされた象徴的存在です。
このようなアイテムを脚本上に登場させ、視聴者の感情をコントロールするのが脚本の冥利です。
ミスリードは伏線やフラグ同様に重要なテクニック
第20話「偽りのグランプリ」もなかなか唸らせるシーンがあります。
- 策士ラコックはダンスパーティーでデイジーに花束贈呈のOKの返事を貰い、その流れでデイジーをダンスに誘い軽くデイジーを口説きます。
- それを見つめるラルターフ= 視聴者はこの時点で”デイジー落ちるんじゃないか?ラコックきたな!”という気持ちになります
~暫くあって~
- グランプリに響くキャナリーのセンセーショナルなアジテーション~
- やはりクリンが気になるデイジー
全てラコックの思い通りになるのではないか?と思わせておいてからの逆転のグランプリ襲撃シーン。
視聴者を心配させておいてからの逆転というのはとても興奮するもので、このダンスシーンがあってこそキャナリーのアジテーションと盛り上がる民衆のシーンが生きてきます。
良い脚本というものはある
丁度「シン・ゴジラ」を観たばかりで、演出の良さとは?脚本の良さとは?とモヤモヤしていた時にダグラムの17話20話を観て、
やはり良い脚本というものは確実に存在する!
という感動を覚えました。
「死神の執念」が収録されているのは第14話。 レンタルだとvol4に入っています。
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鷺巣詩郎さんの個人的オススメのサントラ
シンゴジラが話題なので、その隙に個人的に好きな鷺巣詩郎サントラを紹介。この機会に是非聞いて欲しいのです。
一番好きなのはEVAの旧シリーズ
全部買いです。新劇場版で音を変えてしまいましたが旧シリーズの方が緊張感があります。何度も聞き直すCDです。
作中でも実にマッチした使われ方をしていて参号機が近づいてくるシーン、マグマダイバーのシーンetc...どこももうこの曲しかない!という感じですよね。
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旧劇もなかなかよいです。TVシリーズと「DEATH & REBIRTH」まではほんと面白い作品なので本編もみて欲しいです。
(最後の1本はおまけみたいなもんだと思っています。。。)
THE END OF EVANGELION ― 新世紀エヴァンゲリオン 劇場版
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え?こんな時代もあったの?というメガゾーン23
Amazonで入手困難になってもiTunesで配信があります。そもそものOVAが1本なので、先ずそちらを見てからの方がいいでしょう。
ちょっと荒削りな若さを感じます。ん?これはDEEP PURPLEのあの曲のパロディ??みたいな曲もあって面白いです。
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バランスのよいマクロス2
作品は黒歴史扱いのようですがサントラは良いです。比較的TVシリーズのEVAの頃に近い鷺巣詩郎さんです。
鷺巣詩郎さんの曲ではないけれど「2億年前のように静かだね」も良い曲ですね。あと有名な「バルキリーで誘って」という曲が登場するのも本作です。
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超時空要塞マクロスII オリジナル・サウンドトラック Vol.2
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ほか
あとはウィキペディアを見て下さい⇒鷺巣詩郎 - Wikipedia
「スカルマン」「ベルセルク 黄金時代篇」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ 」あたりは何となく曲が似ています。
ベルセルクのセルルックの映画はクオリティが高いですし、雪山でガッツとグリフィスが一戦交えるシーンの美しさには感動しました。とても良い作品です。 一方で、平沢進さんのTVシリーズのサントラもとても良いのでこれもTVシリーズを見て欲しい作品です。
- アーティスト: TVサントラ,PENPALS,Silver Fins,平沢進
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余談ですが、wikiにこんなことが載ってました
小泉今日子による主題歌を編曲。
こんな所でも仕事してたんですね1
この曲がちゃんと聴けるのはフィルム上映の時だけ!機会を逃さないようにしましょう。
【ネタバレあり】シン・ゴジラが所謂”一般的な”映画とは異なるところ
待ち望んでいた「シン・ゴジラ」を見てきました。
特撮が好きで特撮の良さをEVAに取り入れてきたあの庵野秀明さんが念願のゴジラを撮ったのですから!
結果、自分が勝手に期待していものとはちょっと違って、”変わった映画だったなぁ”というのが感想です。
どう変わっているのか?が数日間自分の中でも説明できなかったのですが、整理されて来たので忘れないうちに書き留めます。
以下、ネタバレがあります。
ポジティブなこともネガティブなことも書いてます。
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脚本というよりも演出にこっている
本作の見所はストーリーというよりも、ちょっとした所に挿入される小ネタです。 挙げると切りがないですしこういうことに長けた人が世の中にもっと居ますので、こちらを参照下さい。
個人的にツボだった所は、
プリンターを部屋に順次設置していく所をわざわざ抑えたシーン
でした。
そういう細部がワクワク感を作っていくと思います。
ハリウッド映画的なカタルシスがない
一方で、大筋のストーリーについては、見所ではない、と言うと語弊があるかもしれませんが、”一般的に慣れ親しんでいる文法ではない”と思いました。
例えば、通称ギャレゴジ(ギャレゴジ (ぎゃれすかんとくのごじら)とは【ピクシブ百科事典】)と呼ばれる2014年のハリウッド版ゴジラのラストと比較すると分かりやすいのですが、
一般的なハリウッド映画のラストは
最終決戦に臨む主人公
緊張感溢れるシーンの中、上手くいきそうなところまで行く
運悪く不測の事態が発生して失敗する
何かしら主人公が頑張っているシーン
主人公の機転、若しくは伏線の結果助けてくれる何か
無事解決
という流れを短い時間で畳み掛けることで観客にカタルシスを提供します。
一方、シン・ゴジラのラストであるゴジラとの最終決戦では土壇場の危機がありません。 一瞬ゴジラが活動を再開してドキッとさせられるシーンはあるものの、それは想定の範囲内だったようで無事解決してしまいます。
ハリウッド映画の脚本に慣れてしまった人にはちょっと物足りないラストでしょう。
主人公に対抗すべき敵がいない
本作を「足を引っ張る奴が誰も居なくて気持ちいい」と評する人がいます。全くもってその通りです。
一般的な分かりやすい映画の場合は、主人公に立ち向かうべき分かりやすい敵を作って対立軸を作ります。
頭の堅い上司
悪の組織
ライバル
etc...
例えば本作の中晩。ヤグチプランより国連の決定が優先され、主人公チームは何とか対抗しようとするシーンが続きます。しかし 敵が誰なのかはよくわかりません 。顔の見えない国連?ゴジラの中身に興味がある某国?政治家の上層部?
”主人公達は何と戦っているんだろう?”と思って見てしまうと損であって、彼等が夫々の持ち回りで頑張っている様を楽しむと面白いです。
意外とちゃんとしてる総理
役に立っているのかな?と思っていたら画期的なアイデアで構造を分析したおっさん
etc...
リアリティを置く所と置かない所が普通の作品とは異なる
自分は官僚組織にいたことがないのでよくわからないのですが、一連の政府内でのシーンはリアリティに凝っているようです。
ツイッターに書ききれない長文を書くブログ : 「シン・ゴジラ」での政府の意思決定プロセスについて書いてみた - livedoor Blog(ブログ)
その他「京急だけが止まっている」という描写があったり、自分の近所の本物の施設が破壊されるシーンがあったり、都民にはクスリと来るような類のリアリティもあります。
一方で、
米国の全権を委ねられたかのような謎のヒロイン
簡単に個人的な繋がりという非公式ルートで国連に手回しできてしまう人
やたら専門家と繋がりがある人
ゴジラの研究にしても核攻撃にしても、そもそも良からぬことを企んでいることにされている某国
など、リアリティが薄い描写も多いです。
(*家や電車が飛ぶ時に重量感が無いのは、ネタ的な扱いだと思います。)
全体の流れよりも部分部分で幾つもネタが仕込まれている、という類いのものだと思いました。
キャラクターがちょっとオタクっぽい
主人公チームをサポートする尾頭さんや安藤さんは、オタクのツボを抑えたキャラクターだと思いました。
普通の人にどう映るかわかりませんが、”普段は活躍できてないけど本当は機会があったら活躍できる専門家タイプ”というキャラクターはオタクの心を掴むだろうなと思います。
ゴジラシリーズでは、初代ゴジラ と ゴジラ対ヘドラ が好きです。
あと、ジェットジャガーも好きです。
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初代ゴジラは恐怖ですし政治的ですし科学者の葛藤もありましてとても見所が多いです。
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ゴジラ対ヘドラはとてもサイケデリックな歌やヤングのシーンが見所です。かなり来てます
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