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音楽出版社の”出版”とは

音楽出版社

広告業界、音楽業界、映像業界 以外では耳慣れない言葉かもしれない。
実は、この言葉には、古い歴史がある。



はじめに

音楽の権利は、先の記事の通り、
「楽曲」と「音源」で権利の意味が変わってくる。

日本において楽曲の権利は、
作詞家・作曲家が自動的に持つので、著作者は変わらないが、
実際にその著作権管理を個人で行うのは、用意ではなく、
(*カラオケ店舗1店1店に、”あなた私の曲を歌わせましたね?お金下さい。”とはやってられない)
その管理を、”音楽出版社”に委託している。
更に音楽出版社は、JASRACに、徴収を委託している。



所で本題ですが、なぜ、書籍でもないのに、”出版社”なのか?

モーツァルトが活躍していた時代、
まだまだ、西洋で音楽からの収益と言えば、
「貴族の前で演奏して報酬を貰う」
「貴族の娘さんに教えて報酬を貰う」
などが主流で、
今みたいに、CMが流れてザックザク、パチンコに使われてザックザク、などということは
夢のまた夢で、地道な作業でした。

所が、グーテンベルク活版印刷が始まると、
”楽譜”の大量印刷が簡単になり、
比較的裕福な一般人が、楽譜を買って家で演奏する
という楽しみが広まり、

”楽譜ビジネス”が、作曲家に収入をもたらすようになったのです。
それが、
音楽における著作権ビジネスの始まりで、
当初は、文字通り楽譜を売る”出版社”だったのです。