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ある種のコミュニケーション能力の高い人を「”恐ろしい”」と感じることについて

自分のコミュニケーション能力が低くからこう感じるだけなのかもしれないけれど、「コミュニケーション能力が高いなぁ」と思う人のうち、一部の人を「とても恐ろしい人だ」と感じるときがあります。

コミュニケーション能力の「高」「低」について

世間でコミュニケーション能力が高い、という意味で使われるとき、様々な段階があると思っていて、それを予めわけておかないと話が混乱すると思いますので乱暴ですがフェーズ別に整理します。

「恐ろしくない」コミュニケーション能力

フェーズ 1:意図が通じる

こちらが言ったことを理解してくれる 或いは逆に 言っていることの意味が誤解なく伝わる フェーズ

最低限のコミュニケーション能力。もはやコミュニケーション能力と呼ぶよりも論理的に考える能力であったり、整理する能力と言った方がいいかもしれません。

フェーズ 2:嫌われない

自分の話ばかりしないで相手の話をきく とか 喧嘩になることを敢えて言わない フェーズ

人としての礼儀。”人当たりがいい’人とも言えます。偏見かもしれませんが、オタクと呼ばれる人の中にはすぐ知識自慢のマウンティングをしてしまう人が多いような気がします。

フェーズ 3:相手の話を膨らませる

それってつまり~ですか? とか あっ、今、~さん何か言いかけましたよね? と話を膨らませるフェーズ

ヒアリング能力や議事進行能力にも関わる話。営業経験が増えるとこのスキルが自然とついてきます。人が言いかけて言いうのを引っ込めたこと、などは、意外と重要な話が含まれている場合があります。

  • さ:流石ですね
  • し:知りませrんでした
  • す:凄いですね
  • せ:センスありますね
  • そ:そうなんですか!

という「さしすせそ」はただのおべっかではなく、「私は貴方の発言を評価しましたよ!」というフィードバックを上げることで、相手はまた次の言葉を発する勇気が出てくるのです。

因みに、ニュアンスが難しいのは「それってつまり~ですか?」という純粋な質問や繰り返しは会話を引き出せますが、「それって~じゃない?」「~でしょ?」と きめつけ をしてしまうのは完全に逆効果で、フェーズ2がまだ出来ていない人の返しです。

フェーズ 4:話題が面白い

ところで~なことがありましてね? とい話題を提供できるフェーズ。

これはとても難しい。その場にいる人の知識レベル、好みのレベル、などを全て知り尽くした上で、この話題ならみんな楽しめるだろう、と予測できなければならない。

恐らくこのフェーズになると、本気で相手のことが好きでないとできない、と思います。好きでもなんでもない人は、 ただ笑えるだけのエピソード を放り込むのが限界でしょう。自虐ネタと呼ばれるのはその最たる例です。話題としては楽かもしれませんが、笑う方も気を遣うので余り良い手だとは思えません。

フェーズ 5:エンパワーメントできる

是非~しましょうよ! など相手のモチベーションをプラスに持っていくフェーズ。

私はできていないのでテクニックは不明。上手い人はとても上手い。「この人が言うならやれそう」と思うことなので、普段から 実力がある というバックボーンも必要なのではないかと思います。

「恐ろしい」と思うコミュニケーション能力

フェーズ 1:いつも相手を認める

常に笑顔。感謝の言葉も忘れない。

自分もやっているしとても良いこと。機嫌よく仕事ができるのはとても良いことですし、感謝して貰うつもりでやったことでなくても改めて感謝されるととても良いことした!という気分になるものです。

なのだけど、恐いのは、 不機嫌な瞬間を一切みたことがない という人。

フェーズ 2:相手のことを気遣っていることを伝える。

「いやー、ご病気だと聞いてまして心配しておりました」などの枕詞をつける。

勿論自分も普段からやっています。「丸投げしてるように見えてちゃんとこっちのことを考えてはくれているんだ」と思うとちょっと安心するものです。半分は営業トークだとわかっていても、やはり言われるとありがたいものです。

けれど 大変なところありがとうと言いながらも納期は譲らない という、言うこととやることにちょっと差がある人は恐いです

フェーズ 3:貴方だけが頼りなのだ、という弱みを見せる。

「~さんだけが頼りでして」

当然自分も言っています。そのとおりなときは日々あるので。こう言われると、「あぁ自分は必要とされているんだ。この人の頼りになっているんだぁ」という承認欲求が満たされます。

しかし、 ~さんを信用してますので私。助けて欲しい と平気で言える人はちょっと恐いです。

恐い人について

上記のような「恐いなぁ」と思うコミュニケーション能力を使い倒す人の特徴は

  • いつも機嫌が良くて本音が見えない。
  • 組織の話を個人の話にスライドしてくる。
  • 相手をコントロールできると思って全て計算して行動している。

などが挙げられると思います。

いつも機嫌が良くて本音が見えない

ときどき怒ったり不機嫌になるのが人間というものではないかと思います。常にニコニコしているだけの人の笑顔は本音の笑顔なのかどうか確証が持てないのでとても恐いです。

ときどき怒る人は、確かに恫喝されるような恐怖はあるのですが、嘘はつきません。一方で常にニコニコしている人は嘘もつきます。自分が必要とされているのか?用済みだと干されているのか?すら掴みかねます。

不自然に人当たりが良い人と仕事をするときは気をつけた方が良いでしょう。

組織の話を個人の話にスライドしてくる

「(会社じゃなくて)貴方を信頼しています」と言われると嬉しいものの、ビジネスでこれをやられるのはとてもやりづらいものがあります。「僕と~さんの間じゃないですか?」と言われると「そうではありませんよ」とは言いにいくもので、ついつい宴会で企業秘密を漏らしてしまう、、、そんな人は結構居るのではないかと思います。

別のテクニックとして「~さんも大変ですよね?」と言って、組織を裏切らせる、というテクニックもあります。これにハマる人は馬鹿だと思うのですが、引っ掛かる人は引っ掛かります。

「会社としてはそうかもしれませんが、貴方はどう思っているんですか?」とビジネスで聞いてくる人は要注意でしょう。興味本位で聞いているのではなく、隙を狙っています。

相手をコントロールできると思って全て計算して行動している

一般的な営業テクニックに、「ミスをしたときは朝イチで謝りに行く」というものがあります。現実的には「事態の収集に全力投球しつつ対応策やお詫びなどを揃えてから説明に伺う」方が、面会の意義は上がり相手のためにもなるのですが、目の前で土下座されると人は強く怒れないものです。本気で土下座しているうちは良いのですが、だんだん これは朝イチで謝りに行った方が有利だな と判断して決めている場合があります。

相手をコントロールできると思っている人は、基本的に他人を怒らせないですし辛い気持ちにもさせません。常に気持ちの良い状態に持っていくので、とても親切で心が広い人にしか見えないのですが、気がつくと変なことを約束させられていたり、言葉は優しいのだけどいつも良いように使われているだけ、ということがあります。

良い人なのか?コントロールしようとしているのか?の判別は難しいですが、 言ったこととやっていることとの差分 に気をつてて、意識的に距離を遠ざけないと悲しい目に会います。


コミュニケーション能力が高いなぁと思った映画

マリアンヌ

あらすじを言ってしまうことになるので何が何だとは言えませんが、この中に明言があります。

バーフバリ

今まだ映画を公開してます。

この中に、素晴らしい「エンパワーメント」のシーンが出てきます。泣けます。

理想は松岡修造さんですね!