炎の蜃気楼_声の美しい役者は素晴らしい
かねてからTwitterのタイムラインで評価が高い「炎の蜃気楼」(ほのおのみらーじゅ)。
そのアニメ版を見ました。
劇伴がいい
自分のいつもの評価ポイントですが、劇伴がいい作品はほんとそれだけで素晴らしいです。
とてもダークな曲が流れるのですが、緊張感あるストーリーにマッチしています。
役者の声がいい
・仰木高耶(おうぎ たかや)/上杉景虎(うえすぎかげとら)⇒ 関俊彦
・成田譲(なりた ゆずる)⇒ 松野太紀
・直江信綱(なおえ のぶつな)⇒ 速水奨
他にもみんな良い声で、その響きだけで深みが増します
先が読めない展開
主人公達は戦国時代の魂が何百年も人の体に転生して生きているわけですが、物語の前半部分を描いたTVアニメでは、毎話、毎話、珍現象が起きたり新しいキャラクターが登場したりと、先が読めません。
特に、主人公が記憶を敢えて失った、という設定の為、彼と一緒になって、秘密が徐々に明らかになっていくのはゾクゾクしました。
兄弟愛が泣ける
景虎と直江のBL的な展開は、男性である自分にはそこまでピンと来なかったのですが、景虎の兄である北条氏照(ほうじょううじてる)さんが、とても優しい。
2人がまだ転生をする前に、木の上で笛を吹いている回想シーンが何度か挿入されるのですが、そこが実に美しい。
父親の命令で泣く泣く彼は景虎を閉じ込めてしまうのですが、儀式の最中に景虎を護る役目をやめて寝返った直江の淡白な様子に、激昂するシーンがあるのです。自分が正に封じ込めようとしているのにですよ?「お前がそんな薄情な奴だとは思わなんだ!」と。
また、大叔父と呼ばれる 北条 幻庵(ほうじょう げんあん)というおじさんが出てくるのですが、景虎を助けた後に、自分が正しかったのかどうか?を悩む景虎に対して、「お前は1人で生きていかねばならん」という言葉を残して去るシーンも泣けます。
本当は色々と言いたいこともあったでしょうに。
原作について
原作は、コバルト文庫から40巻!更に番外編もあるそうで。
タイムライン上を見るとファンが沢山いるそうで、聖地巡礼のはしりではないか?という節もあるようです。
によると。
今も現役で聖地巡礼のアカウントがあり
バスツアーを企てている人もいるようです。
40巻ですが、いつか原作にも手を出したい。
速水さん関俊彦さんの声で再生するととても来ると思うですよね。
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