広告/統計/アニメ/映画 等に関するブログ

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深夜アニメの放送時間が何故重なるのか?

テレビ東京とUHF局(MX、テレビ神奈川テレビ埼玉ちばテレビ)が重なったり
TBSとノイタミナが少し重なったり更に、そこにUHF局が重なったり、、、

視聴者からすれば、”テレビ局 空気読めよ!”ということはちょくちょくある。

テレビ局や広告代理店の中でアニメに関わっている人なんて数が知れているので、
その気になれば、プロデューサー同士連絡を取り合うことは、一見容易そうに見える。

所が、そうもいかない事情がある。

■放送局におけるアニメの立場
放送局の中で、アニメに関わっている人の数は、少ない
編成局に数人、営業局に数人、制作局に数人、版権関連の部署に数人、番宣部に数人
圧倒的少数派だ。

広告収入アップも見込めない
以前の記事の通り深夜アニメの殆どが、先に広告代理店から電波料が支払われる。
放送局にとって、”空いている広告枠を如何に高く売るか?”、が一年間のメインの仕事。
24時間という限られた時間を出来るだけ高付加価値化して売らなければならないが、
深夜アニメの場合、予め決まった金額を先に貰っているので、
ここで何とか視聴率を取れるように、他局の編成する番組と棲み分けよう!という所まで気が回らない。

他の番組は動きたくない
上記2つは、あくまでも力学の問題で、担当者の社内影響力や立ち回り次第でどうにかなる余地がある。
しかし最も大きいのは、
もう30分ズラして!と言っても、移動する先にも同様に番組があるのだ。
長年続いている番組が急に30分時間が変わったら、そっちの番組の関係者が困る。

ルービックキューブのようなもので、何かを動かすには、別の何かを動かすしかなく、
空けられる所も限られている。
たまたま関係者の利害が一致してチェンジできることは、滅多にない。

時間帯が変われば、支払う電波料だって変わってくる。

ということで、なかなか上手くはいかないのだ。
視聴者にできることば、2番組同時録画機能のレコーダーで両方録り、
なくなく片方の実況を諦めるのが今の限界。